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mars 05, 2007
YouTubeで学ぶ映像史
先日、夜中についYouTubeにはまってしまい、朝まで映像を漁ってしまった。
いやー、あまりにも貴重な映像が色々あって感動した。
せっかくなので、僕が見つけた「いろいろ」の一部をまとめておく。
■世界最初の映画 (1895)
The Lumiere Brothers' - First films
映画の父、リュミエール兄弟。
観客が驚いて逃げようとした、といわれる「汽車の到着」。
■世界初のSF映画「月世界旅行」(1902)|参考記事:ジョルジュ・メリエスの魔法映画
Le voyage dans la Lune, Méliès,
発明されたばかりのころは純粋な描写だった映画に、さまざまな仕掛けを用いて空想を描いた劇映画の先駆け。映画史上極めて重要な作品と言われる。コミカルで面白い。
■SF黎明期の傑作「メトロポリス」予告編(1927)|参考記事|Wikipedia:メトロポリス
Metropolis trailer
フリッツ・ラング監督。SF映画の原点にして頂点と称される。
凄まじく気合いの入った80年前の未来イメージ。
■シュールレアリスム映画の傑作「アンダルシアの犬」(1929)|参考記事
Un chien andalou
ブニュエル&ダリ監督。まず参考記事を読んで見て、心臓の弱い人は見ない方がいいでしょう。
■モンタージュ理論を確立した「戦艦ポチョムキン」(1925)|Wikipedia:戦艦ポチョムキン
BATTLESHIP POTEMKIN - Odessa Stairs Massacre
セルゲイ・エイゼンシュテイン監督。「映画史上最も有名な6分間」のオデッサの階段のクライマックス部分。今の映画に繋がる映像の文法「モンタージュ理論」はこの頃初めて用いられた。ショットの積み重ねをよく観察すると、残虐なシーンの中に白い乳母車を象徴的に取り入れ、意味のコントラストまで浮かび上がらせているのが分かる。
■世界初のコマ撮り実写映画、アニメの誕生(1906)
Humorous Phases of Funny Face
ジェームズ・スチュアート・ブラックトン監督。
■ブラックトンの技法から純粋なアニメーション映画の誕生(1908)
FANTASMAGORIE
フランスの画家、エミール・コール制作。
なお、アニメーション映画以前にも、ずっと古くから絵に動きを取り入れようとした歴史はあるようだ。
(参考:アニメーションの歴史。このサイトはマジ凄い)
■世界初のトーキーアニメーション「蒸気船ウィリー」(1928)
Steamboat Willie
ミッキーマウスの誕生でもある。
■日本初の長編アニメーション映画「桃太郎の海鷲」(1942)|参考記事
手塚治虫に強い影響を与えたと言われるこの傑作は、残念ながら見つからず。話は基本「桃太郎」なのだが、なんとゼロ戦のパイロットになり、猿と犬とキジの部隊を指揮して(真珠湾攻撃をモデルにした)鬼ヶ島を爆撃するという・・・なんというか戦争中らしい内容。
かわりに、姉妹板の「桃太郎 海の神兵」(1944)はあった。
japanese anime : Umi no Shinpei(the god sailers)
瀬尾光世監督。同監督による初期アニメーション「のらくろ」(1935)も発見。
■日本初の特撮映画「ハワイ・マレー沖開戦」(1941)|参考記事
ハワイ・マレー沖開戦(部分)
特撮の神様、ウルトラマンを生んだ円谷英二による特殊効果。
Wikipediaによると、そのあまりの完成度の高さに,その戦闘シーンが記録映像をいっさい使わずミニチュアワークスと特撮のみで制作されていることをGHQが信じなかったと言われる伝説的作品。円谷の公職追放の原因ともなってしまう・・・とのことだが、確かに今見てもリアリティ高い。
と、こんな感じで映像史の授業では必ず見るような歴史的傑作映画も、さわりだけは何処でも見れる時代になったことがわかった。今我々が見ている映像は、元をたどればこういった先人達の失敗や工夫の積み重ねの上に乗っていることは知っておいた方がいいと思う。だれもやっていなかったことを実現しようとした先人達の情熱に、画面を通して敬意を払おう。
月世界旅行を生み出したメリエスが偶然のカメラの故障から映像トリックの技法にl気づいた逸話など、今の時代でも示唆的である。歴史を繋ぐ知識を持つと、ネット散策は何倍も楽しくなる。
ちなみに、こういう真面目な映像史ばかりみていたわけじゃなく、Youtube内を彷徨ったあげく、昔、みんなのうたであった「コンピュータおばあちゃん」の動画を見つけ、聞いた瞬間に泣きそうになったのは内緒だ。
投稿者 kamihira : mars 5, 2007 07:52 PM
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